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『寂静光韻 Ⅲ』~古典本曲集③~
¥2,800
小濱明人が尺八音楽の原点「古典本曲」に向き合い、その多彩で奥深い世界に挑む。横山勝也伝の本曲を、曲想に合わせ長短楽器の長さを変え、また、工法の違う楽器(現代管・地無し管)を使い分けて吹奏。収録曲は瀧落、根笹調、息観、浮雲、下り葉、霊慕。そして一節切(音取・初手、安田、手巾)、正倉院尺八(蘇莫者 序)の復曲も収録。 【曲目】 1.瀧落 2.根笹調 3.息観 4.浮雲 5.下り葉 5.霊慕 付 6.音取・初手(一節切) 7.安田(一節切) 8.手巾(一節切) 9.蘇莫者 序(正倉院尺八) 【メンバー】 小濱明人(尺八・一節切・正倉院尺八)/解説「誰も出来なかった録音に挑む尺八家」:志村哲(大阪芸術大学教授・地無し尺八吹奏家・ピリオド楽器研究家) 【寂静光韻 特設サイト】 https://akihitoobama.wixsite.com/thelightinthesilence 【発売日】 2020年10月14日 [WQCA-1029] --------------------------------------------- The 9th CD The Light in the Silence Ⅲ Obama challenges the origin of Shakuhachi music, "Honkyoku" that is diverse and deep. Obama plays Katsuya YOKOYAMA (KSK) 's repertoire by different lengths of instruments according to the music, and by two types of instruments (Contemporary and Jinashi). And Obama plays Hitoyogiri shakuhachi and Shosoin shakuhachi too. 1. Takiochi 2. Nezasaha-Shirabe 3. Sokkan 4. Ukigumo 5. Sagariha 6. Reibo -Appendix- 7. Netori&Shote by Hitoyogiri 8. Yasuda by Hitoyogiri 9. Shukin by Hitoyogiri 10. Somakusha by Shosoin shakuhachi Akihito Obama (shakuhachi) SIMURA Zenpo Satosi (commentary)
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『寂静光韻Ⅱ』~古典本曲集②~
¥2,800
小濱明人による尺八古典本曲集の第2弾。横山勝也伝の本曲を、曲想に合わせ長短楽器の長さを変え、また、工法の違う三種類の楽器(現代管・古管・地無し管)を使い分けて吹奏。「鹿の遠音」は恩師 石川利光をゲストに迎えて録音。 【曲目】 1.打波 2.鶴の巣籠り 3.産安 4.吾妻獅子 5.山谷 6.鹿の遠音 7.松厳軒 鈴慕 【寂静光韻 特設サイト】 https://akihitoobama.wixsite.com/thelightinthesilence 【メンバー】 小濱明人(尺八)/ゲスト=石川利光(尺八 #6)/解説「様々な尺八に挑む尺八演奏家」:志村哲 (大阪芸術大学教授) 【発売日】 2019年10月09日 [WQCA-1028] ---------------------------------------------- 8th CD “The Light in the SilenceⅡ” Obama challenges the origin of Shakuhachi music, "Honkyoku" that is diverse and deep. Obama plays Katsuya YOKOYAMA (KSK) 's repertoire by different lengths of instruments according to the music, and by three types of instruments (Contemporary, Old and Jinashi). 1. Daha 2. Tsuru no Sugomori 3. San-an 4. Azuma Jishi 5. Sanya (Mountain-Valley) 6. Shika no Tōne 7. Shōganken Reibo [Artist] Akihito Obama (shakuhachi)/Guast=Toshimitsu Ishikawa (shakuhachi #6)/SIMURA Zenpo Satosi (commentary)
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『寂静光韻』~古典本曲集①~
¥2,800
小濱明人が尺八音楽の原点「古典本曲」に向き合い、その多彩で深遠なる世界に挑む。横山勝也師伝の本曲を、曲想に合わせ長短楽器の長さを変え、また、工法の違う三種類の楽器(現代管・古管・地無し管)を使い分けて吹奏。 【曲目】 1.山越 2.一二三鉢返し 3.古伝巣籠 4.三谷 5.心月 6.雲井獅子 7.手向 8.虚空 9.本調 【寂静光韻 特設サイト】 https://akihitoobama.wixsite.com/thelightinthesilence 【メンバー】 小濱明人(尺八)/ 解説「更新される尺八本曲と21世紀の尺八家」:志村哲 【発売日】 2018年10月10日 [WQCA-1027] ---------------------------------------------- 7th CD “The Light in the Silence” Obama challenges the origin of Shakuhachi music, "Honkyoku" that is diverse and deep. Obama plays Katsuya YOKOYAMA (KSK) 's repertoire by different lengths of instruments according to the music, and by three types of instruments (Contemporary, Old and Jinashi). 1. Yamagoe 2. Hifumihachigaeshi 3. Kodensugomori 4. Sanya 5. Shingetsu 6. Kumoijishi 7. Tamuke 8. Koku 9. Honshirabe [Artist] Akihito Obama (shakuhachi)/SIMURA Zenpo Satosi (commentary)
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LOTUS POSITION with 山下洋輔
¥2,800
19世紀末 アメリカ南部で誕生した黒人音楽 JAZZ。その自由な表現方法はあらゆる民族性を取り込みながら世界中を旅し、やがてヨーロッパや南米のJAZZ が生まれた。その風は日本にも辿り着き、多くのジャズミュージシャンを輩出した。2012年 尺八奏者 小濱明人とドラマー堀越 彰がNew YorkでスタートさせたLOTUS POSITION は、日本の古典音楽や様式美を強く意識したユニットである。2015年にはジャズピアニスト 山下洋輔と「チェコ&スロバキア4都市ツアー」(国際交流基金主催)を行い、各地で絶賛された。その勢いのまま作られた本作は、山下洋輔との共演曲3曲を含む渾身の全9曲を収録。これがLOTUS POSITIONの信じる日本発ジャズだ ! 動画①⇒https://bit.ly/3lXERdO 動画②⇒https://vimeo.com/118389604 【メンバー】 LOTUS POSITION=堀越彰(Drums & Per)・小濱明人(尺八)/ゲスト=山下洋輔(Piano)#3,#6,#9 【曲目】 1.虎を抱いて山に帰る 2.Don Tappo 3.大陸情歌 4.海-Dream 5.道成寺 6.落城 7.Gloomy Parade 8.四丁 9.恋歌-renka- 【発売日】 2016年05月21日 [WQCA-1026] ●● Review ●● 【伊藤多喜雄 (民謡歌手) 】 胡座を組み、本能や欲や雑念をはらうとともに攻めては守り、また呼吸を合わせては突き放す様は、心まで絡み合うような愛にも似ている。受け継ぐ伝統や習慣を持ちながら、進歩的で一新する者は、無の境地に向かっては、行く先に迷い巡り歩いてゆく。 二人の旅は先の読めない音楽劇のようで面白く楽しい。山下洋輔さんに立ち合って頂くことで、足元を灯で照らし、暖をとるように火をおこし、水をすくって飲ませては大きな力を貸してくれたことと思います。 二人が作った、ものの見事な和と洋の架け橋を、調和した気持ちのいいブレンドにしてくださいました。「LOTUS POSITION」修行はまだまだ続くのだね。 【菊地成孔 (音楽家/文筆家) 】 「笛と太鼓」という、神事や祀りでも最もミ二マルな編成である LOTUS POSITION。安易なエキゾチズム安売りや、外人客目当ての擬似 JAPAN安売り、或は逆に盲目的なアヴァンギャルドに堕すのではなく、品位と格式はしっかり保ちつつ驚くほど聴き易く、映画からCMから天気予報、ニュース番組にでも流せそうなポップさがある。ドラムス&パーカッションの堀越の師でもある山下洋輔のピアノとの共演は特にポップ度が増し、テレビ番組等にも今すぐ使えそうだ。プロフィールや曲名、解説を読む限り、聴き手を構えさせるが、芸術作品的な大仰さよりも、BGMとしての汎用性が強い(これは、所謂「アート」を作るよりも遥かに難しく、優れた事である)盤になっているのは驚き。 【デヴィット・ルヴォー (演出家) 】 たった今ロンドンに帰って来て、君のアルバムを聴きました。とても素晴らしく、エキサイティングだった。格調高い音楽性、現代的、それでいて古代の香り。また一緒に仕事出来ることを願っています。君は真の芸術家だ。 【碓田信一 (ドラムメーカー カノウプス代表) 】 ドラムの音がとてつもなく良い音ですね!今迄聞いたカノウプスドラムの中で最もいい音がしています。チューニングだけでなくエンジニアとのコンビネーションと編集すべてに堀越 彰が出ています。 音を聴いただけでスティーヴ・ガットのように堀越 彰の音だと分かる個性が出来た、これはすごい事です。世界広しと言えどドラムの音を聞いただけでドラマーの名前が分かる人なんて数えるほどしかいません。言わばブランドが出来たんです。 堀越君のスティックのホールドしている時間が短い事も大きな要因だと思います。特に高域のタムの音は鼓の音を彷彿させる音色で適度のエコーが大きなホールや舞台での演奏がイメージされます。日本特有の "間" による空間の広さを感じさせるアルバムだと思いました。 【林英哲 (太鼓奏者) 】 「 香気、出現!」 途中から、正坐して聞いた。そうしなければ失礼なような気がした。何しろ、堀越君のドラム・フレーズの其処此処からは邦楽囃子への並々ならぬ探求心がうかがえ、小濱氏のフレーズからは、同じ邦楽器とはいえ音楽的にも技術的にも尺八から最も縁遠いと思われる能管や江戸囃子篠笛の高度なフレーズまでも繰り出され、そこに、あの山下洋輔さんが調性に則ったメロディをピアノで美しく歌い上げているのだ。「これは日本人のジャズでありますから、このようなことは当然、起こりうるわけです」と山下さんならおっしゃるかもしれないが、45年間あれこれ格闘して来た太鼓打ちの視点から見れば、ジャズの中堅(?)世代からのこのような音楽表現の出現は感慨ひとしおのものがある。 大げさな言い方になるが、我が国の音楽家は明治以降、山田耕筰も宮城道雄も服部良一も中村八大も寺内タケシも武満徹も石井眞木も(敬称略)、そして山下洋輔さんも、渡来音楽とどう折り合いを付けるかをその時代、時代で闘って来たのだと思う。その先達の背中をすぐそばで見、若い頃から海外の空気に直に触れて来た世代の堀越君や小濱氏が、実に真面目に「和」や「日本」に向き合う姿勢は、単なる懐古趣味や日本趣味とは違う、グロウバリズム世代ならではの当然かつ切実な命題「多様な価値観の世界において自分はどこから来た何者なのか?」を自身に問う存在証明の表出なのだろう。その答えが、類まれなアンサンブルとしてここに花咲き、清冽な香りを放っている。誰でもやりそうで、誰もがこうはできなかった。このCDの良さは、LOTUS POSITION ならではのひたむきさ、その熱情が放つ香気である。 【ラルフ・サミュエルソン (尺八奏者/Asian Cultural Council 上級顧問) 】 最新CDを送ってくれてありがとう。素晴らしいですね。とっても好きです。あなたは、楽器本来の個性と精神を決して失うことなく、あらゆる方向に動き回ることのできる非常に稀な奏者ですね。それは私にとってとても重要なことです。また同時に、あなたは尺八で能管や篠笛のメロディーを巧みに演奏している!またパーカッションの方も、非常に繊細で表情に富んだ演奏で好きです。(そしてもちろん、山下氏はいつものようにファンタスティック!)本当に素晴らしいCDです! ----------------------------------------------------- 6th CD “LOTUS POSITION with Yosuke Yamashita” [Artist] LOTUS POSITION=Akira Horikoshi(Drums&Per) & Akihito Obama(shakuhachi) Guest=Yosuke Yamashita(Piano)#3,#6,#9 1. Embrace Tiger, Return to Mountain 2. Don Tappo 3. Love to the Continent 4. Sea-Dream 5. Dojoji 6. Fall of the Castle 7. Gloomy Parade 8. Shicho 9. A Love Song
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水~SUI~
¥2,800
尺八演奏家として世界的に活躍する小濱明人。これまでに4枚のCDをリリースし注目されてきたが、2012年前半の米国NY留学・活動を経て、自身のバンドとして初のCDをリリース。尺八と雅楽の笙、ギターとドラムス、和楽器と洋楽器のバンドメンバーが自らに内在する日本の伝統を現代に昇華させたアルバムとなっている。過去と現在が同時に存在、淡く繊細な変化と美しさが続く。日本の新しい音楽が世界へ発信される。 試聴⇒https://bit.ly/3U43HW6 【メンバー】 小濱明人(尺八)/石川高(笙)/関口シンゴ(Guitar)/堀越彰(Drums) 【曲目】 1.光 -こう- 2.PAN 3.遊聲 4.囀 -さえ- 5.森へ 6.松兵衛のテーマ 7.闇斬 8.滲 -にじ- 9.水~すい~ 【発売日】 2012年12月21日 [WQCA-1025] ●● Review ●● 【邦楽ジャーナル】 小濱によるオリジナル曲はコンセプトが明快だ。尺八、笙、ギター、ドラム、それぞれの持つ音の質感と色と重みを計算し尽くした楽曲は繊細に、大胆に多彩なニュアンスを醸し出す。(中略)音響による光と影の移ろいを表したこのアルバムを「邦楽音響派」と名付けたい。 【CDJuornal/「よろしく哀愁」松山晋也 より】 民謡歌手・伊藤多喜雄のバンドや薩摩琵琶奏者・後藤幸浩とのデュオ、エレクトロニクス奏者とのデュオなど、様々なスタイルや手法で尺八の新しい可能性を探ってきたイノヴェーター、小濱明人。5作目となるアルバム「水」は、笙、ギター、ドラムを従えた自身のバンドでの初録音作品。ジャズ~ロック的グルーブで疾走したかと思えば雅楽に電子音楽風マナーを持ち込んだり12音技法的集団即興を展開したりと、まことに変幻自在。シンプルな竹筒が生む風の無限性と奥深さを実感させられる。 【Amazon レビュー】 ~日本にもあったECM Sound~ NHK FM(カブキ・チューン)歌舞伎俳優・尾上右近氏番組にて紹介された曲「光・こう」を耳にしたが、このアルバム中1番目に配したのは強烈なインパクトを残した。静の動きの中に動があり、又その逆も然りで、嘗て‘70年にドイツECMから数多くの秀作が出されたことを彷彿させる内容で惹かれた。初めて彼らを知る切っ掛けとなった。2曲目PANは、ポップ調テーマなので多少拍子抜けしたが途中からのギター/ドラムDUOは、Jack DeJohnette「Picture3」を連想される熱い演奏が楽しめる。ギター人は、70年代魅了したJohn Abercrombieコンセプトも応用しているのだろうか、所々ソロのみならず叙情的効果音も良くアルバム全体に彩りを添えている。太鼓は和楽器と相性の良いチューニングと和的間を十二分に生かした演奏でこれまた興味深い。肝心のリーダー・小濱氏&尺八と笙を奏でる石川氏は「YUSEI」にて雅楽調、4「森へ」蜩なくギターの森にて、厳かな太鼓の響く中、尺八とは思えぬ音色に調べ漂う。7「闇斬」Jan Christensen宜しくドラムソロから誘発されQuartetで紛れもなくクールに北欧?Jazzしてる。締め「水~すい」はタイトル通りの図太い気迫を感じた。山本邦山氏「銀界」とは異なる視点、興味深いアプローチで全曲通して楽しめた。日本人も大したもんだね!(本牧亭TERJE) --------------------------------------------------------- 5th CD “SUI” [Water] First collection of Obama’s compositions with band members are Ko Ishikawa (sho [mouth organ]), Shingo Sekiguchi (guitar) and Akira Horikoshi (drums). An album inspired by Obama’s experiences living in New York City. The works juxtaposes the sho, originally used in Japanese court music and Shintoism, against the shakuhachi, originally used in Zen Buddhist chant. It is also a new synthesis of Japanese and Western instruments creating unique timbres and atmospheres. [Artist] Akihito Obama(shakuhachi)/Ko Ishikawa(sho)/Shingo Sekiguchi(Guitar)/Akira Horikoshi(Drums) 1. KOU 2. PAN 3. YUSEI 4. SAE 5. To The Forest 6. Theme of Matsubee 7. Breaking the Darkness 8. NIJI 9. SUI ~Water~
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ミチノネ
¥2,800
“ストリートミュージックの原点がここにあった” ~大道音楽”の原点=琵琶と尺八。そのデュオによるまさに現在を呼吸する音楽~ 後藤幸浩(薩摩琵琶)さんとのデュオがついにCDになりました!琵琶と尺八は大道(ストリート)にルーツを持ちながら、これまであまり共演されることがありませんでした。5年以上に渡る後藤さんとのデュオ活動を通して、私は琵琶法師と虚無僧の思想・背景に共通するもの、またそのアウトローで放浪的な格好良さを改めて感じる事が出来きました。後藤さんの琵琶は戦国~江戸時代以来の伝統を持つ、四弦・四柱(柱=ギターのフレットにあたる)の薩摩琵琶。このシンプルな楽器から多彩な音を導き出し、語り・歌では古語・方言・現代語までを幅広く聞かせます。また、私は『地無し管』を含めた5種類の尺八、そして鹿児島に伝わる幻の笛『天吹』を使用し、「音色」に焦点を当ながら古典・自作曲・即興演奏と幅広く演奏しました。今だから出来る琵琶×尺八の音楽をこのCDに収める事が出来たのではないかと思っています。 試聴⇒https://bit.ly/3U43HW6 【メンバー】 小濱明人(尺八)/後藤幸浩(薩摩琵琶) 【曲目】 1.開-KAI- 2.恋して眠れ 3.門琵琶~仏は常に 4.祈りの舟 5.テンノネ 6.波の下にも-平家物語より- 7.手向 (古典本曲) 8.五木の子守歌 【発売日】 2008年12月17日 [WQCA-1022] ●● Review ●● 【レコードコレクターズ】 本誌にも鋭い原稿を寄せる薩摩琵琶奏者、後藤幸浩が昨年、アメリカでも一緒にやった尺八の小濱明人と作ったデュオ作。 “ストリート・ミュージックの原点”とでも言うべき“門付け”の精神を現代の中に溶け込まそうと、様々な場所で ライヴを行ってきた現時点での成果をまとめようということだろう。 何かを開きたいとのメッセージがこもった「開~KAI」に始まり、『梁塵秘抄』や『平家物語』か らのもの、後藤のオリジナル「恋して眠れ」や最後に置かれた圧巻の「五木の子守歌」など多彩な曲が選ばれ、 二人が5年間やってきた豊かな世界が広がる。薩摩に伝わる幻の笛“天吹”を使った「テンノネ」も面白い響きで 興味深いが、圧巻は『平家物語』からの「波の下にも」で、壇ノ浦の合戦場面なのだが緊迫感を持った琵琶と 語りで展開する物語に尺八が鋭く切れ込んでくる展開など、思わず膝を乗り出して引き込まれていく。 いつか屋外でこのデュオを体験したい、そんな気分にさせてくれるアルバムだ。 【Concert Review】 後藤幸浩×小濱明人 Live at ムリウイ (09年1月31日) 昨年12月に発売されたCD『ミチノネ』は傑作だった。だから僕は彼らを生で聴きたくてたまらなくなってしまった。 後藤幸浩と小濱明人。かたや薩摩琵琶の弾き語りで知られる(音楽評論家でもある)ベテラン、片や“歩き遍路 四国八十八カ所 奉納演奏Tour”に挑んだ尺八の気鋭だ。演目は「五木の子守歌」、「平家物語」に題材を得た「波の下にも」、鹿児島 だけに伝わるという小型尺八“天吹(てんぷく)”を用いた「テンノネ」などなど。 バリバリの邦楽といっていいだろう。が、そこは、さまざまな音楽に造詣の深い両者だけあって、 とにかくサウンドの風通しがいい。オープニングを飾った「開-KAI-」は、まるでハード・ロックとモード・ジャズの 融合といった趣だ。 (「Music Pen Club,Japan」原田和典氏のConcert Reviewより) -------------------------------------------------------- 4th CD “Michinone” [Street Music, New Sounds] New Japanese music using Japanese instruments to represent the modern era. A collaborative work with Yukihiro GOTO (satsuma-biwa [Satsuma plucked lute]). A mixture of traditional music, original compositions, songs, instrumental music and improvisation. Historically, the shakuhachi and biwa have similar religious and artistic landscapes, however, these instruments are rarely partnered. Therefore, this album exemplifies a new fusion of shakuhachi and biwa music. [Artist] Akihito Obama(shakuhachi)/Hiroyuki Goto(satsuma biwa) 1. KAI 2. Koishite Nemure 3. Kadobiwa~Hotoke wa Tsuneni 4. Inori no Fune 5. Ten no Ne 6. Nami no shita nimo (from The Heike Story) 7. Tamuke (Honkyoku) 8. Lullaby of Itsuki
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visions.
¥2,500
良質のエレクトリックミュージックを作り続けているhajimeinoueさんとの共作。『visions.』とは「まぼろし・幻想」という意味で、hajimeinoueさんの詩的で映像的なサウンドに触発され生まれました。ジャケットも新進気鋭のデザイナー小川悟史(GRAPHICS SIETE NOCHES)氏によるもので、紬(つむぎ)の細部がミニマル的に展開されています。是非手にとってご覧下さい! 試聴⇒https://bit.ly/3U43HW6 【メンバー】 小濱明人(尺八)/hajimeinoue(electro) 【曲目】 1.5:05 2.aoof 3.sync 4.Koku 5.perspective 6.Lullaby of Amami 7.circle and echoes 【発売日】 2007年03月21日 [WQCA-1018] ●● Review ●● 【ライナーノーツ】 エレクトリックミュージックのhajimeinoueと和楽器の枠を超えて活躍する尺八奏者の小濱明人が対座したコラージュ的な一枚。移ろいゆく情景や記憶の断片をえぐりだす幻想的な音の数々が溶け合う斬新な作品集。感情を押し殺したエレクトリックサウンドと情動的な尺八の音色が不思議な心地よさを生み出している。 【邦楽ジャーナル「CDガイド」】 エレクトリックサウンドと邦楽器のコラボ自体はもはや珍しくない。それだけに、実験的意識以上に「音楽として楽しめるか否か」に自ずと関心が向く。これは聴いていて気持ちの良い仕上がりだ。無理をして合せている感じや、これみよがしな嫌味がない。エレクトリックとはいうものの、自然界の音を源流に、そこから派生して生まれた音のような雰囲気すら感じさせる。だから小濱の尺八ともすんなり重なるのだろう。 【Amazon レビュー】 ~クールジャパンの旗手と言えるアルバム~ これまで個別に活動してきたhajimeionue(ラップトップ)と小濱明人(尺八)とが『とR』という和楽器とラップトップのセッションイベントでのライブを切っ掛けにお互いのコラボレーションによるサウンドの追求を続けてきた一つの結晶がこのアルバムである。もし仮にジャンルの定義が必要であるなら、このアルバムのサウンドは尺八エレクトロニカと言うべきだろうか。hajimeinoueが提示するサウンドイメージは小濱明人のストイックかつ繊細な尺八の音色の個性を実に的確に捉えて離さない。このアルバムからは和楽器のバックに今風なエレクトリックなオケを加えてみました的な安直な匂いは微塵も感じない。お互いの表現に対するリスペクトがしっかりとあるからこそである。特性の違いによるぶつかり合いがそれぞれの魅力を殺してしまうことは、このような実験的な試みにおいて、よく陥りがちなパターンである。その解消法としては、開き直ったごり押しのぶつけ合いの異種格闘的なものか、あるいはそれぞれを尊重しすぎるあまりに遠慮し合って高次の融合にまでは至らず、未知との遭遇的な挨拶程度でよしとするものが多い。が、彼らは各人のアプローチに遠慮などないにもかかわらず、無理矢理あわせたねつ造感はない。まさに手に取る手段の違いを越えたヴィジョンの重なり合った結晶と言える。 --------------------------------------------------------- 3rd CD “visions.” Innovative music combining a live instrument with electronic music. A collaborative work with hajimeinoue (electronic music artist). Recorded works range from the traditional shakuhachi work “Koku” [“Empty Sky”] to the minyo [folk music] piece “Amami no Komori-uta” [“Lullaby from Amami Island”]. The majority of the shakuhachi performance is improvised. [Artist] Akihito Obama(shakuhachi)/hajimeinoue(electro) 1. 5:05 2. aoof 3. sync 4. Koku 5. perspective 6. Lullaby of Amami 7. circle and echoes
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波と椿と
¥2,800
~それぞれの分野のトッププレイヤー・ソリスト6人と一対一のデュオ曲集~ 私が絶大なる信頼をおいている6人 のミュージシャンを迎え、それぞれの方とDuoを行いました。収録した曲は、ここ何年間で書きためた私のオリジナル曲。今回の録音は高尾(恩方)の 『興慶寺』で行いました。「夕やけ小やけ」のモデルにもなった山寺ですが、その周辺は東京とは思えない懐かしい風景が広がり、やわらかな静けさが心を落ち着かせてくれます。CDには虫の声や雨音など自然の音も入っています。耳をすますと音と音の間にかすかに聞こえて来ますよ。 試聴⇒https://bit.ly/3U43HW6 【メンバー】 小濱明人(尺八)/堀越彰(Percussion)/吉野弘志(WoodBass)/松本太郎(尺八)/後藤幸浩(薩摩琵琶)/向島ゆり子(Viola)/竹澤悦子(十七絃筝) 【曲目】 1.海-Dream 2.奄美の子守歌 3.F-Temple 4.おんなぬこ 5.おとけい 6.波と椿と 【発売日】 2005年12月07日 [WQCA-1008] ●● Review ●● 【邦楽ジャーナル「CDガイド」】 05年発表のセカンドCD。尺八の小濱明人が過去にライブ等で共演した6人のミュージシャンをゲストに迎え、収録6曲それぞれのトラックで二重奏を繰り広げる。曲は『奄美の子守歌』を除き、すべて自身の作曲だ。同年代の奏者と比べても小濱の尺八は饒舌に語る方ではないが、音数を抑えているぶんだけ音色がシャープに研ぎすまされ、かつ奥行きが深い。ここに小濱の美意識を感じる。やはり根っこの部分に本曲の精神があるのだろう。ソロ、あるいはデュオでこそ際立つ音だ。 --------------------------------------------------------- 2nd CD “Nami to Tsubaki to” [Waves and Camellias and] Collection of original compositions containing strong improvisational elements. Comprised of duets with Western and Japanese instruments including percussion, double bass, viola, shakuhachi, biwa [plucked lute] and koto [13-stringed plucked zither]. Recorded at Kokei Temple, the temple on which the lyrics of the famous traditional children’s song “Yuyake Koyake” [“Sunset Glow”] are based. [Musician] Akihito Obama(shakuhachi)/Akira Horikoshi(Percussion)/Hiroshi Yoshino(WoodBass)/Taro Matsumoto(shakuhachi)/Yukihiro Goto(Satsuma Biwa)/Yuriko Mukohjima(Viola)/Etsuko Takezawa(17 strings koto) 1. Sea-Dream 2. Lullaby of Amami 3. F-Temple 4. Onnanuko (A Girl) 5. Otokei (Sound Clock) 6. Waves and Camellias and...
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風 刻
¥2,500
~尺八一本による即興曲集~ 今回のレコーディングは熊本山鹿の古い芝居小屋『八千代座』を借り切って、二日間に渡って行われました。一日目はライブレコーディングを行い、二日目は舞台上だけでなく客席・楽屋・舞台下(『奈落』)など大きく場所を移動しながら録音していきました。それぞれの曲は古典(♯9)を除きすべて即興で演奏され、後にその時見えた景色をタイトルとして一つ一つゆっくりと付けていきました。「八千代座」という『場所』の持つ力の大きさに驚き、そこに渦巻いている時間を越えた何かを感じずにはいられませんでした。 試聴⇒https://bit.ly/3U43HW6 【メンバー】 小濱明人(尺八) 【曲目】 01.堕耽 02.海-Dream 03.Steps in the dawn 04.奈落よりⅠ 05.泡と輪 06.階上の虚 07.君が 08.トッテッ 09.心月-古典本曲- 10.Line and… 11.奈落よりⅡ 12.The Last song 【発売日】 2004年05月10日 [IL-01] ●● Review ●● 【ライナーノーツ/琵琶演奏家 後藤幸浩】 果敢なソロ演奏だ。音色は多彩だが、尺八の伝統的特性はきちんと押さえられている。どの曲にも呼吸のグルーブ感があるので飽きさせないし、演奏のイメージもはっきりしているから映像を喚起させる部分も多い。いろんな和楽器のアルバムを聴く機会が個人的に多いが、尺八のソロ作としては画期的な内容だ。録音にも立ち会ったが、伝統がリニューアルされる瞬間という貴重な体験をしたことになる。 【邦楽ジャーナル「CDガイド」】 アートな尺八だ。自然の中にぽつりと置かれたモニュメント。何を表現したものかわからないけれど、人の手で創られた温たかみがあり、見た人がいろいろなことを感じる作品。それと似ている。古典本曲1曲をのぞいた全てが彼のオリジナルだ。柔らかな音から、胸に迫り来る激しい音、水のように湧きあがる音、様々な音が絡み合って動いている。走り回りながら録音しているのだろうか、音の空間を利用した実験的な作品もある。日本の楽器と言うと自然の風景を描くというのが当たり前だと思っていた。だが、こういったアーティスティックな表現方法もあるのだ。人間の内面に深く降り立つかような静かな世界。彼の世代ならではのセンスも感じさせる意欲作だ。 --------------------------------------------------------- 1st CD “Fukoku” [Wind Carvings] Compilation of solo shakuhachi works. All works are improvised except the traditional piece Shingetsu. Recorded at the old playhouse “Yachiyo-za,” designated an Important Cultural Property of Japan. [Artist] Akihito Obama(shakuhachi) 01. Dattan 02. Sea-Dream 03. Steps in the dawn 04. From Naraku Ⅰ 05. Wheels and bubbles 06. Kaijou no Kyo 07. Kimiga 08. Totte 09. Shingetsu -Honkyoku- 10. Line and… 11. From Naraku Ⅱ 12. The Last song
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邦楽ジャーナル Vol.401 (サイン付)
¥600
*小濱明人のサイン付きです 表紙グラビアと「いんたびゅう」は、尺八演奏家 小濱明人。ソロはもちろんTAKiO BANDの一員として、またドラムスの堀越彰による「LOTUS POSITION」など、様々なジャンル・形態で活躍する彼のルーツを聴く。 特集は、「コロナに負けない!」の第二弾。“新型コロナウイルス”(COVID-19)により演奏・教授 活動を停止せざるを得ない状況に追い込まれた邦楽家達が、新たな活動に取り組む姿をご紹介。 また、オリジナルスコア特別編として、菊重精峰氏の作品「Blue Earth─Stay Home」(尺八・箏)の楽譜を掲載。好評「続邦楽器編曲塾」は、尺八二重奏「椰子の実」(五線譜)。 邦楽ジャーナル351号から400号に掲載した記事の「総目録」も掲載。記事検索にお役立てください。 [人物] いんたびゅう:小濱明人 現代音楽や即興での活動が華々しい。しかし、近年のリサイタルやCDは古典本曲。なぜ?
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邦楽ジャーナル Vol.407 (メンバー全員のサイン付)
¥600
*メンバー全員のサイン付です 表紙グラビアと「いんたびゅう」は、小濱明人、川村葵山、黒田鈴尊、小湊昭尚、田嶋謙一の5人による「The Shakuhachi 5」。まもなくデビューコンサートを控えた彼らに抱負を聴く。 尺八に関するレポートを2題。1つは、コロナ禍で気になる「尺八吹奏時の飛沫検証」の結果を大公開! もう1つは、虚無僧尺八のふるさととも言える和歌山県の興国寺の訪問記。 人気連載「クラシック・アレンジSCORE」は、シューベルト作曲の『アヴェ・マリア』を尺八・箏二重奏でお届けします。 いんたびゅう:The Shakuhachi 5 (小濱明人、川村葵山、黒田鈴尊、小湊昭尚、田嶋謙一) 現代音楽を探求する尺八クインテットが12月24日、東京で旗揚げコンサートを開催する。
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【参加CD】風動(台湾プロジェクト)
¥2,200
台湾に通うようになって7年。その間出会った、才能あふれる音楽家、芸術家、数多くの人々に刺激を頂き、また、その出会いによって私の人生はとても豊かなものになりました。 そして 遂に、国(台湾/日本)・音楽ジャンル(伝統楽器/Jazz)を飛び越え一つとなった、素晴らしいアルバムが完成しました。是非多くの方に聞いていただきたいです。 様々な困難を乗り越え、このプロジェクトを推進して下さっている林長志・李軒念両氏に心より感謝申し上げます。 【曲 目】 1.融宇宙於一體之音(作曲、編曲:林映辰) The Sounds United The Universe 2.風音(作曲:久保太郎、Emme) Sound of the Wind 3.四季紅(作曲:鄧雨賢・編曲:鄧亦峻) Love in Four Seasons 4.大稻埕進行曲(作曲:鄧雨賢・編曲:鄧亦峻) Dadaocheng March 5.Wonder Power(作曲、編曲:林映辰) 6.除夜(作曲:松本MOCO、久保太郎、Emme・ 編曲:鄧亦峻・作詞:松本MOCO) Transfiguted Night 【演奏者】 小濱明人(尺八)/林長志(笛子)/ 堀越彰 (Drum, Percussion)/ Frederic Viennot (Piano) /Emme (Vo.)/ KoSwing Big Band(Jazz Big Band) 【発売日】 2023年5月1日(月)
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【参加CD】花鳥風月(邦楽2.0)
¥2,000
邦楽2.0シリーズ第3段となる本作は、津軽三味線、尺八、箏、ギターの4人編成で伝統邦楽曲がアップデートされた。更に邦楽の要素から生まれた新邦楽曲を収録。開国150年の先にある日本音楽に挑む。 ー1300年以上に渡り和楽器により支えられてきた日本の伝統音楽。「邦楽2.0」とは、この伝統音楽にギターという西洋楽器を加え、現在進行形の邦楽を求める旅であるー 【曲目】 01. 鈴の段 寿式三番叟より 02. 花鳥風月 03. 纏う 04. 本調 05. いぞみ 06. じょんから節 ー中節ー 07. 千鳥の曲 08. ワイハ節 09. Japanese Music 10. 新娘道成寺 11. 六段の調 12. 雲井獅子 【演奏者】 渥美幸裕(ギター) 小濱明人(尺八) 小山豊(津軽三味線) 柿木原こう(筝)